fc2ブログ
Papa's Bar "Yokohama Doghouse Club"
横浜、JR根岸線・山手駅、本牧通りに致る商店街にあるBarの出来事。
お知らせ

Papa’s Barは、閉店しました。

2013年12月14日で、8年8ヶ月続いた店を閉店しました。



最新記事スクロール

無料ブログパーツ

ブログ移行 (09/03)終わります (08/30)散歩の途中で… (08/02)満願書? (07/28)END (07/24)



最近の記事



最近のコメント



良く行くお店

このブログをリンクに追加する



カテゴリー



プロフィール

Papa's Bar -Bar Master

Author:Papa's Bar -Bar Master
横浜、JR山手駅の商店街にあるオーセンティックバー。
Papa's Barのブログ。
色々な人種がごった返す店の珍談、綺談。
そして何故かお遍路の寄り道にもなっている茶屋でもあります。
パパとお客さんとのパフォーマンス、そして独り言をアップしていこうと思っています。

※別名X-Men's Club ・・・・・ 
X1 or 2?



カレンダー

07 | 2006/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -



QRコード

QR



最近のトラックバック



月別アーカイブ



アクセス

地図

Papa's Bar Yokohama Doghouse Club



ブログ内検索



RSSフィード



W.Bob
Mr,Robert’s nick name is Bob.Mr,M is also called Bob.
They met at papa’s bar.

カウンターの向こうに二人の「ボブ」
日、米、「ボブ」Y談対決!

「その意味なんですか」と、問うボブ。
「そりゃ、こうだろう」と、ジェスチャーで教えるボブ。
「それイングリッシュ、ロージー0000」
「ワット ミーン ロージ」

抱腹絶倒、パンツの中の話まで、もう書けません!
大変為になる英語の勉強をしました。

Papaは、ただひたすらこの場に狸が来ない事を祈りました。
狸が来たら、きっとY談は、もっとエスカレートしたでしょう。
スポンサーサイト




御礼
突発的な日曜営業にもかかわらず、
ご来店いただき、ありがとうございます。

また、日曜ご来店されたにもかかわらず、
月曜もご来店いただき、ありがとうございます。

皆様、睡眠不足、肝臓には注意してください。
店主は、短いお付き合いより、長いお付き合いをしたいと思ってます。

緊急告知!
お知らせ

明日、27日(日曜日)22時30分過ぎ
    
    PAPA’S BAR 営業します

PAPA独り言
「狸の口車に乗って営業します、if 狸が来なかったら、首を締めて、狸汁鍋を皆さんに振る舞います」

深夜の読書
8月24日

AYさんを口開けに、
お客様が、ポツリ、ポツリ、
いつしか、O氏とまた二人きり、
「皆さん、お見えになりませんね!」
「皆さん、飲みすぎで休んでるのでしょう」
「私も、暫く節制するかな」と、
O氏がお帰りになり、ふっと時計に目をやると12時前、

なんとなく「終ったな」気がして、
何回も読み返してる「本」を、ぺら、ぺら、

この「ホン」を読んでると、
あの時の自分にワープできるんです。

7年前から現実に引き戻してくれたのは、
散歩途中のTくん、
「Papa,生一杯」
「えっ、いいのに」
お客様のオーダーを断る、珍しいバーテンダー。

でも、T君のおかげで、最低ラインクリア!

ありがとうございました

狸の阿波踊り!
8月23日

KOさんと新人さんで、静かな時の流に漂って居ましたら、
Cちゃん来店され、
「Papa,Papa,大変、A氏、熱い、HOT,Hot」
「グリルTで、狸暴れてるの?」
「汗拭いたタオルで、私の口拭こうとするの、Tのおかあさん笑い過ぎて、疲れたって椅子に座っちゃった、etc」
矢継ぎ早に、狸の御乱行を報告して、
「もうすぐ、来るよ」と
非常時態宣言を発して、Cちゃんは去って行きました。

先鋒M氏
「Papa,3人」とテーブル席へ、
店内、緊張が走る。
ワンテンポおいて、中堅O氏
暫くして、のそのそと大将A氏来店され、
「やあっ、かたちゃん居るね、こっち、こっち」と、カウンターからテーブルへKOさんを呼ぶ。

其処へ、S氏とJurさん来店されカウンターへ、
IWさんお見えになり、すかさずA氏
「青年、こっち、こっち」とIWさんをテーブルに呼ぶ。
「接待して来たんですけど、そっちのテーブル、接待より緊張するな~」とIWさんテーブルへ、

周りを固めて、始まりました、A氏のY談&ジェスチャー。
絶妙な口&指の使い方!
カウンターのJurさん、目を丸くして、手で口を押さえる
Papaは、女性客がこない事を祈る

電話の度に店外に出るA氏を見て、
Papaは、そっとドアーを開けて外へ、
A氏のお腹を摩りながら、
「今日は、もう、山へ帰った方がいい」と諭す。
「うん、わかつた」と、山へ帰るA氏!

帰るA氏の後ろ姿は、
酔いが足、腰に来て、モツレ、フラツク、足取り、
まるで、狸の阿波踊り!

首にタオルを巻いた、狸の阿波踊りを見ながら、
Papaは、夏の終わりを感じました。



会えない3人!
8月22日

Booに連れられて、久しぶりにS氏来店、
「おっ」Booを見て「ビックリ」
丸刈りにされたBoo,なんと巨大なプードルに!
「TDやAY来てる?」とS氏。

S氏お帰りになり、Papaにお使いを頼まれたTDさん来店されて、O氏、TDさん、Papaで「寿司BAR」に変身
「Papa,SさんやAYさん来てる」とTDさん
「先ほどSさんお見えになりました」
「う~ん」

TDさんお帰りになり、暫くしてAYさん来店。
「Papa,Papa.土曜日、僕、ハジケタネ」
「大丈夫でしたか」
「だいじょうぶ、だいじょうぶ、ところで、SさんやTDさんきてる?、あいたいな~」

なんだ、なんだ、この3人は
「有楽町で会いましょう」じゃないぞ、
今の時代、携帯もメールもあるでしょう!

日付も変わろうとしてる時、M氏Kさん来店。
Papaと狸の噂をしていたら、
ガラスの向こうにA氏の顔

見たか、中年過ぎの男の絆の強さを、
見習え、中年前の男達よ!

場末のBAR
O氏が「ポッツリ」と、
「Papa,こんなに静かなPapa’S BAR久しぶりだね」
「昔は、こうでしたよ、」
「ふう~ん、どのくらい昔、」
「1年ちょっと、」

日付が変わってから、ドアーは閉まったまま、
カウンターを挟んで、O氏と差し向かい!

サザンの流れる店内で、C,Cレモンを飲みながらO氏
「Papaと二人きりもいいね」
久しぶりに、ラムを飲みながらPapa
「う~ん、たまには」

「Papa、一時半だけど提灯仕舞わないの?」
「まだ、三分前ですから」
「あんがいシビアだね」

店のシャッターを降ろして、周りを見れば、
人の気配の無い、シャッターが閉まった商店が並ぶ商店街。
「場末のBAR」
これで夜霧でも出て、汽笛でも聞こえれば、
う~ん、いいかも!

VIVA Ladys Day!!!
金曜日は金ツマの出没日。
Kanちゃんと初登場のYUさんと三人で来店。
カウンターに座っているのはM嬢と、長い休暇に入ったKyaさん。
ものすごくめずらしく女性客だけのPAPA'S BAR!!
あとからYUMちゃんも来て、ほんとにめずらしく華やかな、Laduだけの時間を堪能しました!
Papaがにこにこしてましたね~(^▽^)
やはりカウンターの似合う大人の女性ってかっこいいですよね!
M嬢もYUさんもKyaさんもほんと素敵です

Papaの至福時間を壊したのはJryさん、IWさん、M氏、AKさん、KOさん、O氏。
あっという間にいつものカウンター。
お家が遠いYUさん、楽しい時間に流されて終電のお時間が過ぎてしまった!
「置いて行かないから大丈夫だよ~」
と言いながら、逆に置いて帰られた金ツマ。
あれ~?おかしいな~?
優しいPapaは始発までお店を開けてくれました。
IWさんもカステラと一緒にありがとうございました。

PAPA'Sのお客さんはほんとに良い方ばかりです。
Papaに出会えなければ、みなさんと出会うことも話すこともなかった。
辛くて険しい、日々沢山の障害を乗り越えて、まっすぐにまっすぐに歩き、
疲れ果てて転がり込む先は、緩やかな時間の流れる暗いオレンジ色のPAPA'S BAR?
みなさんの笑顔が一番の薬ですね。
「出会い」に感謝。Papaに感謝です。

というわけでお詫びにBlog代筆の金ツマでした。

愛の力
昔のお嬢さん、
パートナーの方と初めて来店されました。
お一人でお見えになる時と、正反対
控えめな、もの静かな、良い伴侶。

「えっ~」

なんだ~、どうした~、総長といっしょか~

相手によって、自分を抑えられる女性達、
これは、男性にはマネの出来ない「愛の力」なのか?

山から、狸が久しぶりに「のそ、のそ」と降りて来ました。
M氏、T君相手に、よく飲み、よく喋り、
子狸達が会いたがってるのに、「友情」に勤しんでいました。
これは、女性にはマネの出来ない「愛情表現」なのか?


お盆~
8月15日

お盆真っ只中!
今日は、閑、暇、ヒマだろうと思って開店準備、
「あれっ」とドアーを見ると、顔が二つ、
「なにしてんの?」
「まだ、早いかな~と思って」
「いいから、中でおとなしくオープンまで待ってなさい」
チョコ、ちょこと小さいのが二人、C&KaNちゃん。

Jurちゃん来て、おへんろ話でCちゃんと「わい、わい」
検査開けJryさん、仕事の鬼なりかけAYさん、
風を送ったお二人が見えた。

男デートを満喫した、O氏とT君、楽しかったのかな?
M嬢見えて「御輿」の話で盛り上がる。

気がつけば、絶えずカウンター満席状態!
(う~ん、飲むひまない)

お盆大忙しM氏、週末競馬しなかったKOさんお見えになり、
日本語の難しさを語り合う、
(O&Aがいないと、M氏大人の会話、なぜ?)

みなさん、ありがとうございました、久しぶりに赤丸でした。

「うん」
最近、狸様が見えない、山でも篭ってるのかな?


徒然なるがままに
Papaは、10月頃歩きに行こうと思ってます。
なんで、歩くんだろうと考えた時、
Cちゃんの「遍路日記」を読み返しました。

(蝉、蛙、いろんな生き物の声が聞こえて、、、、)

音が聞こえる、
蝉の声、蛙の声、鳥の声、車の音、風の音、海の音、雑木林のざわめき、

車、自転車、etc,スピードを上げていたら聞こえない音。
何かに神経を使ってたら聞こえない音。
何かを考えてたら聞こえない音。

歩いていると音が聞こえる。

Cちゃんは、その時気がつかぬまま、
何も考えてない、何も囚われてない、何も拘ってない、
心の安らぎの中に居たんだと思います。
「無」になって居たんだと思います。

「無」になるため四国に行くのかもしれません。

風を送ろう!
1999年10月から2000年2月まで、
アメリカズカップ(ヨットレース)がありました。

レースに掛かる費用50億円以上といわれるレースに、
国民全部が1万円寄付しても30億円しかならない小国ニュウジーランドが、豊富な資金とハイテクを駆使した、日本、アメリカ(3チーム)、イギリス、フランス、イタリア、香港、etcを相手に戦いを挑みました。

資金が底をつくと、「勝利」という夢を包み込んだ「赤いソックス」を国民が倍近い値段で買って資金を提供し、
レース海面のニュウジーランド艇に、風が吹くように「赤いソックス」を頭上で回して「風が吹け」と願いました。

18世紀、大砲と鉄砲で武装したイギリス艦隊に、槍と棍棒、石斧で武装した木製の小船で戦いを挑んだように、キウイ魂を見せました。

そして、両方共「勝利」しました。

Jryさんが、体調が悪く来週、精密検査だそうです。
AYさんが、数字に追われて、仕事で疲れきってます。

皆で「元気」の風を送ろう。
ニュウジーランドが勝ったように、
皆で送れば、つうじると思います。

星座占い?
徒然生るが侭に、

商店街の人通りも少なくなり、お休みの店も増えてきました。
Papa’Sのドアーも開く事が減り、
夏の酒、ジンを飲みながら、
ジャズをBGMに、本の頁を捲る回数が多くなってきました。

ふと、夏の夜のクルージングを思い出しました。
360度水平線となる海の上で見る星は。。。。。
ダイヤ、ルビー、サファイヤ、エメ、
漆黒のレースに散りばめられ、
すっぽり包まれているような錯覚に捕らわれます。

「フッ」と思いました。
北半球と南半球では「星」は違います。
北半球では、南十字星は見られない!
南半球では、北極星は見られない!
星座の名前も南半球では、
 
カジキ、カメレオン、クジャク、etcなど12星座。

「星占い」は、北半球の人達だけ?

たしか、テレビ番組で、南半球出身の人が、何か占ってたな~


なんかな~
只今の時間、
8月10日14時16分57秒
パソコンの前で「ボケ~」と記憶の断片を追ってます。

Cちゃんが来て、
「おっ」そうだ、久しぶりにSAT勢揃いして、呑んだな~僕。
空がきて、呑んだな~。

S連れられてTD退場して、TDに連れられてKyaが来て、
Kyaに連れられてTD、グリルTへ、

Jryさん来て、電話で呼ばれてグリルTへ、

グリルTから、OMA来て、呑んだな~。

グリルTからTD舞い戻り、M&AとY談の渦だったな~
うかつにも、Y談の渦に巻き込まれて、呑んだな~。

「うん」なんで、
朝日を浴びながら、TDと歩いていたんだろう~。
頭が重たいのは、何だ!
「パパ、顔がむくんでるよ」と娘に言われた。

熱い風呂にでも入って、もう一度記憶を追ってみよう!


8月8日
8月8日

今日は、8月8日、Papaの日でした。
中国、台湾では、本当に8月8日は「父の日」です。

今日、ご来店頂いたお客様に少しばかりのサービスをしました。
「これサービスです」
「えっ、何で」
「8月8日ですから」と言って、
「あっ、パパの日」と即答出来ましたのは、M氏とJuRさんだけでした。
二名様だけだったのは、チョットションボリでした。

珍回答、迷回答は、
M嬢「フジテレビの日」
(なんで、フジテレビの日にサービスするの)
S氏「末広がりで、目出度い日」
(なんで、目出度くてサービスするの)
YW氏「米寿?」
(僕、88歳?)
以上3点です。

何となく思ってる事があります。
長年使ってる携帯の番号は「8811」(パパイイ)です。
長年使ってる口座番号が「1881」(イパパイ)です。
へミングウェイが好きで付けた店名が「Papa’S Bar」(88の酒場)
生涯のライフワーク四国遍路が「88ヶ所」です。

これは、偶然でしょうか?



ありがとうございます
8月7日

スローな幕開け、読書の時間、片手にグラス?
そのうち、お客様が
湿気を含んだ夜風を同伴されて、いらっしゃいませ!

じょじょに、アクセル全開、
飛び込む、フードのオーダー、フル回転レッドゾーン突入

フードに追われて、あまりドリンクを作った覚えが無く、
フルパワーの割りには、売上いかなかったなーと思いましたが、
お店終って、洗物の山を片目に「フッ」とため息、
すぐに洗物するのが何となくヤデ、
「集計してみよー」とイソイソと集計、

ナント、ビックリ、
二ヶ月振りの売上、「オー 

この場を借りまして、ご来店頂いたお客様に、
ありがとうございました。

ど素人が店を始めまして、
まだ、1年と3ヵ月強の店、
ただの呑べの親爺が居るだけの店に、ご来店いただきまして、

ありがとうございます!





ご苦労様
8月5日

金曜のツマさん、
「おへんろ日記」連載、お疲れ様&ご苦労様でした。

「パンドラの箱」の扉を開けてしまった金ツマさんは、
その中に、都会の雑踏に置き忘れていた「何か」を見たと思います。

「おへんろ日記」の反響は大きく、
Papa’Sの店内「おへんろ」の会話が飛び交ってます。
(初めて見えたお客様、会話に入れず、ゴメンナサイ)
行ってみたいと思ってるお客様、多数お出でになり、
そこで、Papaは提案しました。

Papaは、今現在35番まで歩いてます。
一年に一回、距離にして240㌔位歩いてます。
そこで、
一年に240㌔以上歩けて、5年で88番まで来れる人、
Papaの後を追って来ませんか
一緒に88番の山門を潜りましょう!
そして、一緒に高野山に行き、難波で大宴会しましょう。


へんろみち-私と夏と、時々Papa-vol.4
少し日が陰ってきたことを喜びつつ七番十楽寺さん到着。
まるで竜宮城のような山門。
そして新しい宿場を建設中で山門を通れない。手洗い場が見つからない。
先に納経所に立ち寄って納経を済ます。
「あんた今日どこまで行くの?歩きなんか?宿とってるんか?」
納経所のおじさんに心配される金ツマ。「また徳島に戻るんです。」
「じゃあもうここで戻った方がええな。この先に宿とるんならええけど、八番行ったらバスも電車もないで。駅まで行くゆうてもココからでも5km以上ある。八番行ったらもっとや。そこからまた5時間歩けるんか?無理やて。ここまで歩いて来たんやろ?熱中症なるだけやないで」
「でも八番さんまで行きたいんです」
「悪いこと言わんから六番戻ってバスで帰ったほうがいい」
「だって八番さんまで行きたいんです」
「ほんま無理やて」
「だって行きたいんです」
「また来たらいいやろ、な。無茶はあかんで。歩けへんて
「………………………………………………………わかりました
金ツマ渋々承諾。そのまま十楽寺さんを後にする。しかし頑固者金ツマ。八番熊谷寺に向けて歩き出す。
しばらくいって突然気付く金ツマ!「十楽寺さん本堂に参拝してないじゃん!」
どうしよう。でも参拝しなきゃ何か意味がない気がする。
七番十楽寺さんまで再び戻って参拝。
ここで引き戻されたのは、今回の目的を達したからもういいよってことなのかも。
時間はまだ早いけど、おじさんの忠告どおり、帰ろう。

何度か深~いため息が熱風に紛れていく。帰り道の足は重い。
意気込んでいた分、疲れが全身にどっとくる。荷物を背負っていた背中が、気温と体温でかなり暑くなっている。最初の目標は達しているし志半ばで帰るのではない。だけど、まだ時間が早い。
『また来たらいいやろ。』
次はいったい、いつ来るの?明日の事は分からないし。
バス停まで戻る道筋が、なんか悔しい。
明日もあれば、きっと無理なんかしない。でも金ツマは、明日横浜に帰る。帰る約束したし。
もんもんとしながら来た道を戻っていると、後ろから激しいバイク音が。
「おーい!あんた逆打ちしてるんかー!?」
スクーターを激走させながら『おっちゃん』が呼び掛けてくる。
「いいえー。七番さんから引き返して徳島に帰るところなんです。
「帰るんか。区切り打ちやな。」
「バス停が六番の先にあるみたいなので、そこから帰ります」
「そうか~。バスも一時間くらい待つよ。この辺りは日陰もないし、熱中症なるよ」
「う~ん」
「あんた家はどこからきたん
「横浜です」
「横浜!おっちゃんも20年くらい前に横浜住んでたよ。鶴見の方な。東海道線で工場通うてた」
このキャッチ-なおっちゃんは何者!?
「ボランティアでお遍路さんのお世話してるんよ。困ってるお遍路さん助けて徳島中これで回ってる。今おっちゃんバイクでな、バスの時間見て来てあげるな。熱中症なるからな」
「いやいやいいですよ。だってそこに行くわけだし」
「一時間辛いよ。どっかな、日陰におったらいい。おっちゃんも横浜住んでたしな。横浜の人やしな」
そんな理由でー!と言う間もなくおっちゃん走り出す。
なんだか悪いのでよろよろと金ツマもバス停に向かう。ほどなくバス亭の時刻表とにらめっこするおっちゃんを発見。走るほどの元気がないのでできる限り早足で近寄る。
「なんかな、あと30分くらいあるよ。日陰でな待ってたらいい。あっちに木陰があるから、そこまで歩いてな」
「おっちゃん、なんかありがとうございます」
「おっちゃんもいてあげるからな。暑いけどな、話してたらすぐや」
といいながら、なにやらバイクを揺らしつつ何かを見ているおっちゃん。
「そこにな、吸い殻が落ちてるやろ。ちょっと拾ってくれるかな」
すいがら、ああ、タバコね。ああ、本当だ、バス停でポイ捨てするマナーの悪い人がいるのね。
「はい」
「ありがとう。いやな、タバコ税もバカにならんからな。バイクもガソリン代かかるしな。年金生活も苦しいんよ。また税金上がりよったしな」
と言いつつそのタバコに吸い口を付けて先に火をつけるおっちゃん。
あっ…、ゴミじゃないんだ!
「ボランティアじゃ、生きていけんからな…」
「………」
「あっちにな、日陰あるから。そっちで待とうな」
おっちゃん超低速でスクーターを走らせながら、よろよろの金ツマを誘導してくれる。
木陰に止めてスクーターの荷物入れから何やら色々と取り出すおっちゃん。
「バス来るまでな、おっちゃん話してるから、ちょっと聞いてな」
「それはなんですか?」
「おっちゃんの宝物。日本中に友達いるよ。お遍路して帰るとな、写真出来たって手紙くれるんよ」
これは大阪の男の子、長野の女の子、これは青森の人…。何通も束になった手紙を一枚一枚大切そうに読んで聞かせてくれるおっちゃん。
「色んな人がお遍路くるよ。行く所がなくてな、家に泊めてあげた子は何人もいる。そうするとな、何にも言わんけどこうして手紙をくれるんよ。だからな、もう7年もおっちゃんボランティアでお遍路さんお手伝いして回ってるよ。あんた次はいつ来る?徳島のことは何でも知ってる。お金がないならそんなにかけんで回れるよう教えてあげるよ。お寺には宿場もある。学生遍路はみんなお金ないけどな、お金なくてもお遍路できるよ」
「次は、まだ、決めていなくて。…分からないんです」
「そうか、またおいで。おっちゃん助けてあげるからな」
おっちゃんの屈託ない笑顔。金ツマふと気付く。こうやって励ましてくれているんだ、と。
「はい。きっと、また来ます。」金ツマもようやく笑顔が出る。
そうするとおっちゃんはまた何か取り出し、
「100回遍路回った人のおふだ。見たことあるか?これをな、歩き疲れたら足に、荷物で肩が凝ったら肩に、悩んで頭が痛かったら頭に、こうしてかざすとな。みんな元気になる」
そう言って私の足と肩と頭におふだをかざしてくれる。
「もうバス来るかな、バス停まで歩くからな。もう行かないとな」
「ありがとうございました。ほんと、ちょっと元気になりました」
「そうか。大丈夫か。バスが出るまで見送ってあげるからな。おっちゃんいつもそう。見送る時はバスも電車も、見えなくなるまで送るんよ」
バス停に移動して、しばらくすると定刻より4分遅れでバスが来る。
「おっちゃんありがとう。身体に気を付けて、元気で!また来るから!」
「あんたも気を付けてな。またおいで」
バスが発車する。次第に遠くなって行くおっちゃんとスクーター。
こうして金ツマ初めての歩き遍路、「四国おへんろ入り口編」は終わりました。

長い文章になってしまいました。
たった一日限定おへんろさんでしたが、色々な人と触れあい、助けてもらい、金ツマは心から感謝します。
誰も歩くことを邪魔しない。きっと楽でない道だから、この先も歩いて行くことをみんなが手伝ってくれる。
七番さんが引き止めたのもそう。この先があるから。
今だけを見て無理や無茶をしたり、させてはいけない。
疲れて留まってしまったら、みんな励ましてくれる。
優しさの本質。頑張るためのいたわりと強さを貰う。
29.jpg

金ツマはきっとまた行くよ。
だって約束したから。


へんろみち-私と夏と、時々Papa-vol.3
今回の最初の目標は六番安楽寺さんまで。
でも時間的に七番も行けそう。もしかして八番まで行っちゃえるかも!?
四番大日寺さんから五番地蔵寺さんまで道なりに歩きながら、金ツマの胸にストイックな野望が生まれてきた。
まだAM11:00前だし、午前中には六番安楽寺さんに着けそう。そこで休憩を1時間取っても八番にはPM2:30には着くな。よし、行こう!
そんな事を独り言でブツブツ言いながら、さらに厳しくなってきた日射しに苦しめられる。
午前中だけで、いったいどれくらい汗かいたんだろう。都会だったら『臭い』くらい?
まさにデトックス(解毒)

五百羅漢さんを通って五番地蔵寺さんへ。
参拝をして納経所の方に確認。「午前中に安楽寺さんまでいけますか?」
「この時間なら大丈夫。でもこの暑さじゃえらいよ」
ん?ここまできてふと気付く。今朝から「えらい」を何度か聞いた気がする。
あっ「えらい」って「大変」って事か!金ツマ良い歳して誉められたと思って喜んじゃってたよ!
なんだ、そうか~…。
「今日は暑いからね、お遍路さん少ないんよ。真直ぐ行くと大きなお地蔵さんあるからそこを右に曲がって、あとはまあ~っすぐ。まあ~っすぐね」
お礼を言って再び歩き出す。
「あの方歩いて回ってるんやね。さっきの四番にもおったよ」
「がんばってね!」自動車遍路さんのご夫婦に呼び掛けられご挨拶。
今日一日だけなんです。だから、頑張ります。
27.jpg

五番地蔵寺~六番安楽寺は約5.1km。1時間20分の道のり。
太陽は天頂に近い。早くしないと日陰がなくなっちゃう!
お昼が近いのに暑さで空腹を感じない。水分補給を欠かさずにして、何とかもたもた歩く。
暑い~。暑いよぅ~。帽子を被った上に日傘をさして日陰範囲を広げる。
変な格好。通りかかった若いお兄さんが珍しいもの見たように振り返ってる。
そんなもの気になるものか!だって暑い!暑いんだよう!暑くてえらいんだよう!
川を発見!飛び込みたい衝動にかられるも、驚いたことに川が干上がってる!え~ッッッ!!
くたくたしながらふと見ると、「おみやげにカステーラあります」「ういろ」と書かれたお店が。
なんてレトロな!しかも「氷」とか「アイスクリーム」じゃなくて!?
さらに口の中の水分を取られた妄想に落ち入りながら、にやにやしながら歩く。
危ない!私、大丈夫か!?……もう座りたいな。安楽寺さんでやっぱり休憩。
ちょっと長めに休もう。

でろでろに溶けながら六番安楽寺さん到着。なんとAM11:50
どうやってそんなに早く歩いて来たんだろう。どこかで意識不明になってワープしてきた?
最初の目標の六番安楽寺さんまで午前中で歩いてきたことに気付く。
参拝と納経を終えて、お寺の脇の売店で自家製?アイスとSOYJOYを食べる。
お腹はすいていないけど、何か食べなきゃほんとにバテちゃう。
偶然一緒になったカップルらしき男女。
「あの人歩いてるのかな」
「お前も歩いて回ってみろよ」
「え~、できない~」
えっ霊場めぐりは地元ではデートコース!?いやまさかまさか!
26.jpg

最初の目標の六番安楽寺さんを終えたことをPapaにメールで報告するも返信なく、きっと今日の営業に向けて休んでいるのだろうとそれ以上の連絡を止める。
日陰に座って外をながめていると風がとても気持ちがいい。
何も考えることなくただ風に当たること。ただ歩くこと。
何もなさがかえって安心するという不思議な感覚になる。
人の目もなく、汗と土で汚れていても、なにも気にならない。
なんだろう、開放感?
まだ歩ける。そろそろ行こう。七番十楽寺さんは歩いて15分くらいの距離。
売店で冷たいお茶を買い、休憩させてもらったお礼を言う。
確かに身体は疲れているけど、もう少し頑張ろう。
プチおへんろ、午後からの一歩。

へんろみち-私と夏と、時々Papa-vol.2
二番極楽寺さんから三番金泉寺さんまで2.7km。30分強の所要時間。
蓮の畑がたんぼと入り交じって一面に広がっている。
ちらちらと白い花が見えているのに、旧道側には蓮畑はなくて近付けなくてがっかり。
畑とたんぼの中から、白い鳥の群れが飛び立つ。
きれい…。シロサギだ
猛暑と蝉や色んな生き物の鳴き声の中、一寸の清涼感。なにせ暑い暑い。
tokusima-4.jpg

スポーツ飲料を口に含みながら、徳島線を横目に1人ひたすら歩く。
「あッへんろみちマークだ!
歩き遍路さんじゃないと行けない「旧遍路道」。イラストがかわいいなあ!
これを目印にいきなりいきなりアスファルトが切れ、たんぼのあぜ道に突入!
ズルッ、ボチャン!「おわああッ!
もやしっ子たんぼにはまる!…両足足首まで!
スニーカーが濡れているので靴下も換えられない。
それでも四国はスーパー乾燥地帯。しばらくすればあっという間に乾いてしまいます。
とぼとぼと歩いていると、また着信メロディが。「あっ、またPapaだ!」
「金ツマちゃんブログなんだけどさ-、Papaのパソコンで携帯からできるようにしてみたから、時間があったらちょっと試してみて。
「は~い分かりました~。あーットカゲだ-!わーッ虫がー!!」
「ははははー。無理しないで、頑張ってね!
tokusima-5.jpg

三番金泉寺さん到着。ここで初めてバイク遍路(?)さんに会う。
よかった、今日私だけかと思った!
本堂で参拝をして納経所へ行くと、納経所の女性が話し掛けてくれた。
「歩きで回ってるの?えらいねえ。この後は四番さんに行くの?すごく遠いよ。おへんろみち行った方がええよ。ほんまに暑いから熱中症にならんようにね」と地図を取り出し、
「今ココね、四番さんは6.5kmてあるでしょ。徒歩やったら1時間30分や。無理せんように、休憩しながらね」
1時間30分!ここまでの2倍の時間だ!これからもっと暑くなるのに!
納経所の女性にお礼を言ってお寺を出る。
カンカンに照りつける太陽、焼けたアスファルトの熱気。考えただけでも熱中症になりそう!

とにかく躊躇っている余地はなし。観念して炎天下を歩き出す。
大きなブナの木の下で今日初めて10分程休憩。SPF50の日焼け止め塗りたくる。
暑い~。もう飲み物が無くなりそう。どこか自販機、コンビニ、補充しなきゃ!
暑すぎて道中出歩く人は誰もいない。焦る金ツマ。まだ入り口で行き倒れる人なんて恥ずかしい!
コンビニ発見で一安心。冷房きいてて天国天国!ものすごく出たくないけど、仕方ない。
てくてくずっと歩いていると再びへんろみちマーク発見。しかも道に沿って「コッチコッチ」というように。
「おおお~。まさにトトロだ!」のどかな田園風景。たんぼのあぜ道を稲穂を眺めながら行く。
水撒き機を背負ってのんびり私の前を行く奥さんに出会う。かなり至近距離にいるのに気付いていない。
ここは四国時間に合わせてのんびりいこう。金ツマ何も言わず奥さんの後ろを歩く。
少し広い道に出たので横を通り過ぎようとしたら、奥さんちょっと驚いて「あら全然気付かんかった!
「むしろ暑いからゆっくり歩けて良かったですよ」
「こんなに暑いのに歩いてるん?えらいなあ。冷たい物でも飲んで行きよる?
金ツマさっき買ったばかりだし、悪いのでお断りしようとしたときに「お接待は断ってはいけないよ」というPapaの言葉を思い出す。有り難く頂きます。本当に有り難うございました。
奥さんにお礼を言ってへんろみちに帰る。ようやく大きな道に出ると四番大日寺までまっすぐの道路。

tokusima-6.jpg

まだ実の青い柿の木や田園風景に囲まれてしばらく行くと搾乳場発見。
「あっ空ちゃん!写メ送らなきゃ!」
モーモーさんたち、突然の不審者に動揺もせず草を噛んでいる。
暑さと疲れで若干クラクラしながらも、やっとの思いで四番大日寺さんに到着。
納経所の眼鏡のおじさんに「えらい早いなあ。どやって来たん?女性で一番の早さや。記録しとかなあかんな」金ツマ誉められる。
でもまさか、全体で一番早かったのってPapaじやないよね!?
怖いので聞かないでおこう。


へんろみち-私と夏と、時々Papa。
「四国おへんろ入り口編」。行ってきちゃいましたよ
羽田から一路徳島へ。一時間程度の短いフライト。
初めての一人旅。初めての四国。初めての歩き遍路(短いけど)
tokusima-1.jpg

7月31日(日)AM5:00起床
眠すぎる身体を叱咤して身支度。なんとしても6:15徳島~板東始発に乗らなければ!
宿泊したホテルの前のハーバーを横目に川沿いを行きます。
ホテルから徳島駅約20分をてくてく歩いて行く。自分的に「おへんろ」のスタート。
tokusima-2.jpg

徳島線の車窓から、のんびり蓮の畑を眺めながらうとうととしていたそのとき、
「いま携帯が鳴っていたような」と携帯を取り出す
Papaだ!!
時間はAM6:17。なんで起きてるの!?
「おはようございま~す。あのさー金ツマちゃんさー。ブログの事なんだけど、携帯じゃ管理者入れなかった?」
えー!!こんな早朝から、まして横浜~徳島間で!?
その間に「板東駅」到着。Papaとの電話会談の最中、またもトラブルが!
「あれ~?Papa大変!ドアが、ドアが開かないよ!電車出られないよ!」
そう、金ツマは産まれて初めて「手動ドア」の電車に乗ったのです。
最初から都会のヘタレもやしっ子っぷり全開です。

tokusima-3.jpg

板東駅から一番霊山寺さんへ。聞きかじりのお作法、山門の前で一礼。
入ってすぐの手洗い場で手を洗い口をすすぐ。
わー仏像がいっぱいとキョロキョロしつつ本堂に参拝。
そういえば一番さんに「縁結び観音」があるって聞いたけど、どれがそうなんだろう???ぜひとも強くお願いして行かなければ。
「すみませ~ん。縁結びさんてどこですか~?」
「入り口入ってすぐのがそうだよ」
おお、それは最初に私が手を洗い口をすすいだ手洗い場の真ん前。
作法作法と気を取られて全然気付かず。
細かいことは気にせずとにかく今日一日のみなので先を急ぐ。
一番霊山寺さん~ニ番極楽寺さんへ。これはまた立派なお寺。
そういえば「納経帳」を買ってない。ちゃんと歩いてる証拠を残さねば。
「一番さんで買わなかったの?でもちゃんとお参りはしたのね。じゃあ一番さんの納経がされてるのがあるからそれを持って行きなさい
ありがとう売店の方。また一番さんに行かなければと思っていたところです。
「長命杉」の大きさにトトロだトトロだと喜びながら、真面目に本堂に参拝。
私以外のお遍路さんは見当たらない。まだ早朝だからかな?
先を急いで三番さんへ歩き始めた時、ぱらぱらと小雨が。
この日の予想最高気温36℃。36℃って体温じゃん!朝からかなりの高気温だし。
行き倒れたらどうしよう。大丈夫かしら。

休憩
7月31日

7月最後の日、 
久しぶりにS氏「ファイト一発」
仲の良い総長親子、空ちゃん「お土産ありがとう」
お見合い失敗リュックさん、マイペースO氏、元気一杯お母さん、
A氏息子グループ、本当は仲の良いM氏&Kさん、
とりを努めるA氏、其の他新人さん、
皆さんご来店有難うございました。

明日から、プログライターのPapaは休憩に入ります。
変わりに、金曜のツマさんが代筆を努めます。
仮題「遍路入り口編」を執筆の予定!

皆さんお楽しみにお待ちください。